将来のことを考えて何か自己投資したいけど、やるならやっぱり英語かしら?
とお考えの方や、
今の仕事が辛すぎてすぐにでも転職したいけど、これといったスキルも無いし、、、
とお悩みの方に読んでいただきたい記事です。
実際私は会社を退職し、その後カナダのトロントにワーキングホリデーに行き、
様々なスキルを身につけ、帰国後無事キャリアアップすることに成功しました。
今、日本では「グローバル人材」が求められている
まあ、でも外資系企業に働くわけでも無いし、自分には関係ないな
と思ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、
日系企業も海外市場への拡販や、インバウンドのビジネス機会など「ビジネスのグローバル化」
が進んでおり、その中核を担うべき「グローバル人材」の確保が重要になってきています。
実際、少し古いデータですが経済産業省が実施した調査では、
2012年時点でのグローバル人材推計量は168万人となっていますが、
2017 年におけるグローバル人材需要量の推計は411 万人とたった5年で2.4倍になっています。
このようにますます「グローバル人材」が世の中で必要となってきています。
グローバル人材とは?
では、具体的にグローバル人材とはどういった人材でしょうか。
文部科学省と経済産業省が共同で事務局を務める「グローバル人材育成委員会」では
「グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、 多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、さらにそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み出すことができる人材」
産学人材育成パートナーシップグローバル人材育成委員会,2010年4月
と定義さてれいます。
また、国家戦略として人口減少と超高齢化が進む中で、日本の成長を担う人材を育成と社会の構築
を目指して内閣官房長官を議長として設置された「グローバル人材育成推進会議」では
- 語学力・コミュニケーション能力
- 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
- 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
のような能力を有する人材としています。
一般的に「グローバル人材」と聞いてすぐ思い浮かぶ能力として「語学力」があるかと思いますが
実は「英語ができる=グローバル人材」というわけではないのです。
グローバル人材には単純な語学力ではなく、
語学力を活用したコミュニケーション能力が求めらています。
なぜならグローバル化により、異なる文化や価値観をもつ人と意思疎通を図ることが必要であり、
そのためには相手の言い分を正確に理解し、相手にうまく伝える能力こそが重要だからです。
では、次に実際に企業が求める「グローバル人材」についてみていきましょう。
企業が求めるグローバル人材のスキル
2015年に経団連が、会員企業と地方別経済団体加盟企業を対象に行ったグローバル人材に関する
調査で「グローバル事業で活躍する人材に求める素質、知識・能力」として多く挙がった順に
並べると、
- 「海外との社会・文化、価値観の差に興味・関心をもち、柔軟に対応する姿勢」
- 「既成概念にとらわれず、チャレンジ精神を持ち続ける」
- 「英語をはじめ外国語によるコミュニケーション能力」
どうでしょう?
以外にも一番求められているスキルは語学力によるコミュニケーション能力ではないのです。
ワーキングホリデーをオススメする理由と身につく能力
ではなぜ私が自己投資として「語学学習」ではなく「ワーキングホリデー」をオススメするのか、
まずは一般社団法人海外留学協議会(JAOS)が2014年にワーキングホリデーなど
海外就業体験者を対象にした調査結果をみてみましょう。
「海外体験で向上させた能力・資質」として多く挙がった順に並べると、
- 「異文化適応力」:86.6%
- 「語学力」:84.1%
- 「主体性」:78.8%
- 「好奇心」(新しいことに興味・関心を持つ心):78.8%
- 「コミュニケーション能力」:77.6%
- 「チャレンジ精神」:77.4%
- 「柔軟性」:77.4%
となります。
いかがでしょう?
国が定義している必要とする能力、また企業が求める能力と合致すると思いませんか?
なぜなら、「グローバル人材」に必要される能力は海外生活にチャレンジしてきた者だからこそ
身に付く能力だからです。
では実際、私がカナダでの生活を振り返って向上したと感じるそれぞれの能力について
話していければと思います。
主体性
留学とは異なり、ワーキングホリデーはビザの自由度の高さから、滞在中に出来ることを
自分で選ぶことができます。語学学校に通うも良し、バリバリ働くも良し、ひたすら遊ぶも良し、
またそれを誰かに咎められることもないので、主体性が非常に求められます。
異文化適応力
カナダは移民の国なので本当に様々な出身地、宗教、文化、価値観などのバックグラウンドが
違う人たちが生活しています。
最初はハグなどの挨拶の仕方や、自己主張の強さなどの文化の違いにびっくりしていましたが、
次第にお互いの違いについて話し合うなど興味が湧いてくるようになり、
視野が広がり、違いに柔軟に対応できるようになりました。
チャレンジ精神
そもそも、言葉、文化、生活習慣の異なる海外、つまり、未知の世界に会社を退職するという
リスクを取ってまで、チャレンジしてるので、その時点でかなり向上されたかと思いますが、笑
さらに今まで当たり前に出来ていたバスに乗ることや、道を尋ねること、レストランで注文する
などの些細なことですら全て新しいチャレンジになります。
また、家族や友人などとも離れて生活するわけですからそこに頼れる人はいません。
生活するために嫌でも何事も自らの手で切り開いていくしかないのです。
コミュニケーション能力
カナダに行った当初は語学学校に通う生活をしていたのですが、
クラスメイトとの会話もお互いの語学力が低いと非常に困難になります。笑
その場合、語学力の不足している分、なんとか相手の考えを読み取ろう、なんとか自分の気持ちを
伝えようと必死になります。すると必然的にコミュニケーション能力が上がっていくのです。
まとめ:実際の異文化体験こそ「グローバル人材」には大事
これまでお伝えした通り、豊かな語学力・コミュニケーション能力や異文化体験を身につけ、
国際的に活躍できる「グローバル人材」にはワーキングホリデーは非常に有効的です。
ですが、ただ海外に行けば身につくというわけではありません。
大切なことは事前に上記のような能力が身に付くということをしっかり認識することです。
なぜなら、海外でどんな力を身に付けてくるかのプランニングに役立ちますし、
滞在中にこれらの力を意識して行動することで、より効率的に身に付けられるからです。
これからワーキングホリデーを検討している方、ワーキングホリデー中の方もしっかりと
求められる能力を意識し、手に入れることで「グローバル人材」を目指しましょう!
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