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学生時代から英語の単語や文法の勉強をしてきたけど、いつまでたっても喋れるようにならないわ、、、
とお悩みの方に読んでいただきたい記事です。
- ある程度インプットが終わったら、どんどんアウトプットしていこう!
- アウトプットする際は間違っても問題なし!むしろ間違いに気づくことが重要!
- 正しいアウトプット方法は文章の読み上げでは無く、会話すること
私自身、学生の頃一番苦手としていた科目が英語で、毎回赤点を叩き出していました。笑
ですが、ワーキングホリデーでカナダに一年半滞在し、
TOEIC845点まで取れるようになり、現在は海外営業担当をしております。
ここまでに到るまでに色々な勉強方法で試行錯誤しながらやってきました。
その中でも効果があったと思える方法を実体験や、
第二言語習得研究で提唱されている理論を元にご紹介します。
アウトプットの必要性
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前回の記事では言語学者のStephen Krashen(スティーブン・クラッシェン)氏が打ち出した
インプット仮説を元に、インプットの必要性と効率的な方法をご紹介しました。
インプット仮説では、
「理解可能なインプット」が十分与えられれば、それだけで習得は十分可能であり、
アウトプットをあまり重要視しておりません。
果たして本当にそうでしょうか?
だったら、インプットの質の問題もあるかもしれませんが、
学生時代に数年かけてインプットをしてきている我々日本人ももう少し話せていい気がします。
そのあたりの疑問に対して、
カナダの言語学者Merrill Swain(メリル・スウェイン)氏が
インプットだけでは不十分だとして、アウトプット仮説を提唱されています。
アウトプット仮説
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アウトプット仮説では、
理解可能なインプットは重要であるとした上で、
アウトプットが持つ3つの機能を紹介し、同様に重要であると説明しています。
気づき機能(Noticing function)
気づき機能とはアウトプットによって
「自分が伝えたいこと」と「実際に自分の能力で伝えられること」のギャップに気づくことです。
このギャップを埋めるために、新しい知識を得たり既存の知識を強化したりするなど、
インプットへの注意がより促されるとしています。
仮説の構築と検証機能(Hypothesis formulation and testing function)
仮説の構築と検証機能とはアウトプットを行うときに、
「この文章で伝わるかな?」と仮説を立て、
実際にアウトプットすることによって検証することです。
相手からの反応を得ることができるため、
うまく伝わらなければ修正し、正しい知識を身につけていくことができるとしています。
メタ言語的機能(Metalinguistic function)
メタ言語的機能とはアウトプットしようとすることにより、
文法や語彙などをどのように使うか意識的な内省が促されるということです。
インプットでは注意が向かない細かな部分まで意識をすることができるようになり、
これが言語習得において重要な役割を果たすといわれています。
正しいアウトプット方法
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アウトプット仮説で重要な部分は、
単純に文章を声に出して読み上げることや教師の読み上げた文章を復唱するような、
学校の授業で行われているようなアウトプットでは無く、
自分の意思で誰かに何かを伝えようとトライして、そのフィードバックをもらうことです。
私自身、英語を勉強し始めた当初は語学学校の友人と会話する際、
「確かこういう時はこないだ習った言い回しで伝わるはず、、、」
とか、
「日本語だとこういう表現の仕方するけど、英語でも同じような表現で伝わるかな?」
など、頭の中で仮説を立てながら喋ってみて、相手に伝わるかトライしてました。
自分が伝えたいことが思い通りに通じれば、「できた!」という達成感を味わえ、
記憶に残りますし、次から自信を持って発言できるようなります。
また、うまく伝わらなかったとしても、
「どういう風に言えば伝わったのだろう、、、」と心に残り、
たまたまでも次に読んだ文章の中や誰かの会話の中で、
自分が伝えたかった内容の正しい文章に出くわすと、
「なるほど、そういう言い回しをするのか!」と気づくことができ、
そのインプットをより鮮明に記憶することができました。
今でも話し慣れたトピックスなら割と問題なく話せますが、
今まで取り上げたことのないトピックスになると単語や言い回しもさっぱりわからず、
会話には入れないなんてこともあります。
実際、グループで会話してた際に話題が仮想通貨についてになって
全く会話に入れませんでした。(日本語でも自信がありませんが笑)
そういった自分に足りないインプットに気づく意味でもアウトプットは重要です。
まとめ:失敗を恐れずどんどんアウトプットしていこう!
いかがでしたでしょうか?
英語学習ではインプットしていくことがまず重要ですが、
それと同様にアウトプットもインプットを効果的にすることができるためとても重要です。
アウトプットする際は間違っていないだろうかと不安になり、
ついインプットが完璧になってからと思いがちですが、
アウトプットによって自分に足りないインプットに気づくことができるので、
最初はドキドキするかと思いますが、失敗を恐れず、
むしろ、どんどん間違ってもいいので積極的にアウトプットしていきましょう!
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