カナダでのワーキングホリデー中、仲良くなったメキシコ人の友人たちから、
「お前はメキシコに我が家があると思え、メキシコに来たら必ず泊めてやる!」
みたいなことを冗談混じりでよく言われたのですが、
だったら本当に行ってやろうと思って、カナダから日本に帰国する前に
奥さん(当時はまだ彼女)と2人でメキシコに行くことに決めました。笑
せっかくだったら何かイベントがある時に行こうと思い、
「死者の日」と呼ばれる年に一度のイベントの日にメキシコの首都メキシコシティへ行くことに。
今回の記事では、メキシコ最大のお祭りである「死者の日」についてご紹介します。
「死者の日」とは?
死者の日(スペイン語:Día de Muertos、英語:Day of the Dead)とは、
毎年11月の1日と2日に行われるお祭りで、
11月1日は子供の魂が、2日は大人の魂が家族の元に戻ってくる日とされており、
家族や友人が集い、故人が好きだった食べ物や音楽と共に魂を迎えるお祭りです。
日本のお盆にも似ていますが、メキシコでは「死は生の一部分で恐れるものではない」といった
死生観があるためか明るく楽しく盛大に行われ、イメージとしてはお盆+ハロウィンって感じです。
ディズニー&ピクサーの映画『リメンバー・ミー』(原題:Coco)の題材にもなり、
世界中で注目を集めています。
街中が死者の日の飾り付け一色に
期間中、メキシコシティではいたるところで「死者の日」ならではの飾り付けが見られ、
色使いが綺麗でとても華やかです。
メキシコのお祭りには欠かせないカラフルな切り絵「パペルピカド」、
メキシコ原産で、死者が迷わず帰ってくるための道しるべの意味を持つ「マリーゴールド」、
先住民が祖先のガイコツを飾るという習慣が起源とされる「ガイコツ」のモチーフの飾りが
街中いたるところにあります。
死者の日の象徴「カトリーナメイク」
死者の日のアイコン的存在なのが、骸骨の貴婦人「カトリーナ」です。
元は風刺画家のホセ・グアダルーペ・ポサーダがスペイン統治時代に、
スペイン人の下で働く先住民の女性たちが自分たちの起源や文化を恥じ、
服装を真似し、肌を白くメイクした様子を風刺した骸骨の貴婦人の版画が発祥とされています。
メキシコ独立の後、フリーダ・カーロの夫で有名な壁画家であるディエゴ・リベラが
メキシコの歴史に貢献した重要人物たちを描いた壁画にポサーダと腕を組むカトリーナが描かれ、
そこからカトリーナはメキシコのアイコンとなっていったようです。
死者の日ではカトリーナのメイクをした人が大勢いると聞いて、
せっかくなので私たち夫婦もカトリーナ&カトリンメイクをしました!
でも正直、メキシコシティでは現地人はほとんどメイクしていませんでした、、、笑
逆に珍しがられマリアッチ(まだ演奏中)にステージに上げられこんな写真が撮れました。
目立ちたい人は是非、カトリーナメイクで参加してください!
死者の日のパレード
メキシコシティでは死者の日にパレードが行われるのですが、
これは古くから開催されているわけではなく結構最近からのようです。
というのも2015年に公開された『007 スペクター』という映画の冒頭で、
架空の死者の日のパレードのシーンがあり、それにインスパイアされ本当に始めちゃったとか。
↓実際のパレードの様子がコチラ!↓
「パレードが始まるまで広場でゆっくりしよう、大丈夫!そんなに混まないよ!」
というメキシコ人の友人の言葉を信じてパレード開始ギリギリまでゆっくりしてたら
案の定いつの間にか人だかりができていて、
残念ながら遠巻きからしか見ることが出来ませんでした、、、笑
まあ、このテキトーな感じもメキシコっぽい体験といえばメキシコっぽい。
パレードをいい位置で観たい方は早めに場所取りしましょう!
死者の日の食べ物「パン・デ・ムエルト」
死者の日に食べられる特別な食べ物としてパン・デ・ムエルトというパンがあります。
日本語に訳すと「死者のパン」です、まんまですね。
丸い形をしたパンの上に十字架や骨を表現した飾りがついてます。
もっとパン・デ・ムエルトに寄った写真を撮るつもりが、
友人宅のテーブルクロスが可愛かったのでこんな感じに、、、笑
死者の日当日は大量に売られてました、クリスマスのケーキみたいですね。
食べた感想としてはメロンパンのような感じでほんのり甘い味でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
死者の日のお祭りに参加してみて、
死生観の違いによる死者の弔い方の違いや、装飾品などの色使いなど
日本とのは違いを肌で感じられて非常に楽しかったです。
皆さんもメキシコへ旅行する際は死者の日の時期に行ってみてはいかがでしょうか?
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