米国株式か全世界株式か一体どっちに投資すればいいんだろう?
と思っている方に読んでいただきたい記事です。
これから投資を始める方にとって、
人気のある米国株式か全世界株式どっちに投資すればいいのか非常に悩むかと思います。
すでに投資をされている方の中でも、米国株式派の人もいれば全世界株式派の人もいて、
Twitter上でも何度となく白熱した議論が繰り返されており、永遠のテーマです。
結論から言ってしまうと、どちらがいいかは好みにもよるので、
それぞれの特徴を確認した上で、自身で納得できる方を選ぶのが良いと思います。
私自身は米国株式でも全世界株式でもなく、3番人気の先進国株式に投資しています。
いつも話題に上がらず、仲間外れな気がして少しさみしいので、
今回の記事では、私が先進国株式を選んだ理由についてご紹介することで、
他にも選択肢があるんだなって知ってもらえるとありがたいです。
先進国株式とは
先進国株式の場合、多くの投資信託が目安にしているのが、
「MSCI Kokusai Index(別名:MSCI World ex Japan Index)」という株価指数です。
「Kokusai(コクサイ)」と日本語が入っている通り、日本の投資家向けのインデックスで、
日本を除いた22の先進国の上場企業で構成されており、具体的な構成国は以下の国々です。
ただ足元の国別の構成比を見てみると、
米国株が絶好調なので、72.8%ほどが米国株といった状況ではあります。
全米株式、全世界株式との比較
人気のeMAXIS Slimのシリーズで比較してみると、
全米 | 全世界 | 先進国 | |
対象指数 | S&P500 | MSCI ACWI | MSCI Kokusai |
純資産総額 | 9,805.26億円 | 4,203.32億円 | 2,900.51億円 |
信託報酬(税込) | 0.0968% | 0.1144% | 0.1023% |
全米株式が圧倒的な人気があり、先進国株式は今ひとつって感じですね。
信託報酬に関しては新興国が入っていない分、全世界株式より少し安いです。
それぞれの指数の2010年からの年間リターンを比較してみると、
S&P500 | MSCI ACWI | MSCI Kokusai | |
2021年 | 28.71% | 19.04% | 24.03% |
2020年 | 18.40% | 16.82% | 16.63% |
2019年 | 31.49% | 27.30% | 29.19% |
2018年 | -4.38% | -8.93% | -7.78% |
2017年 | 21.83% | 24.62% | 22.94% |
2016年 | 11.96% | 8.48% | 8.69% |
2015年 | 1.38% | -1.84% | -1.21% |
2014年 | 13.69% | 4.71% | 6.38% |
2013年 | 32.39% | 23.44% | 27.37% |
2012年 | 16.00% | 16.80% | 17.36% |
2011年 | 2.11% | -6.86% | -3.99% |
2010年 | 15.06% | 13.21% | 11.99% |
全米株式しか勝たんって状況が続いていますね。
全世界株式のアメリカが占める割合が60%近くに対して、
先進国株式の方がアメリカが占める割合が多いので全米株よりの成績になっています。
全世界株式ファンドには対象としている指標については以下をご参照ください。
先進国株式を選んだ理由
過去のリターンでは全米株式に負け、分散投資としては全世界株式に負ける先進国株式ですが、
私自身は以下の理由で購入しております。
米国株式だけではやはり不安、、、
この理由は、全米株式ではなく、全世界株式を選ばれている方と同じ考えだと思うのですが、
長らく米国一強が続いているとはいえ、今後はどうなるかはわかりません。
そういった意味では、米国株式だけに投資するのは少し不安です。
実際、1899年の国別構成比率を見ると、今とは全く異なっています。
その点、全世界株式、先進国株式の指標は時価総額加重型なので、
市場の変化に合わせて国別の構成比率を自動的に入れ替えてくれるので、
こうした変化に対応できます。
特定の国に投資をしたくない
じゃあ、もう全世界株式でいいじゃないかってなりますよね。笑
ですが、ここからは完全に個人的な好みなのですが、
中国への投資をどうしてもしたくないのも理由の一つです。
中国経済は目覚ましい発展を続けており、今後も成長が見込まれる市場ではあるかと思いますが、
一党独裁国家であるがゆえに、
急に規制が厳しくなったり、国の管理下になったりといったリスクがあります。
アリババ・グループやディディなどのニュースは記憶に新しいかと思います。
中国絡みでは仕事でも散々痛い目に遭わされているので、
全世界株式の構成比率で4%程度ではありますが、できれば避けたいと思ったのが理由です。
あと、当初は想定してませんでしたが、ロシアも構成比率で1%も満たないですが、
全世界株式の場合、投資対象になるのも少し考えものですね。
日本株が除外されている
何も日本経済に悲観的だからってわけではありません。
投資信託以外に株主優待や高配当を目的に個別株も購入しており、
日本株の比率がどうしても高くなってしまうので、少しでもバランスをとりたいからです。
日本株だけに偏って投資をすることの注意点についてはこちらをご参照ください。
あと、残念ながら、日本を含めた先進国23カ国の指標より、
日本を除外した22カ国の指標の方が少しリターンも良いです、、、
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、先進国株式についてご紹介いたしました。
全米も全世界も投資対象と選ぶのに申し分ない商品だと思っていますが、
個人的な好みで先進国株式を選んでいます。
とはいえ、「先進国株式が至高!」と思っているわけではないので、
あくまでこんな選び方もあるんだな程度で、ご参考になれば幸いです。
皆さんもぜひ、ご自分の好みにあったインデックスファンドを選びましょう!
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