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【米国ETF】人気のSPYD/VYM/VIG/VOOを比較してみた

株式投資

米国ETFって銘柄がいっぱいあるけどどれがいいんだろう?

とお考えの方や、

人気だった高配当ETFメインで投資してきたけど、最近あまり評判良く無いなー

乗り換えた方がいいのかな、、、

とお思いの方に読んでいただきたい記事です。


私自身は資産運用において年間配当金額の積み増しを目標設定しているので、

高配当ETFであるSPYDやVYMをメインに投資してきています。

高配当ETFはコロナ禍で暴落した際に積み増しをしてきましたが、

足元は値段をかなり戻し、コロナ禍前の水準となり買い増しづらくなってきました。

そこで、新たな積立銘柄を探すべく、高配当ETF(SPYD、VYM)と

コロナ禍の暴落時に高配当ETFから乗り換えた人が多かったVOO、

個人的に興味のある連続増配ETFのVIGを比較してみたいと思います。

それぞれの特徴を簡単に

まずはそれぞれの特徴を簡単にみていきます。

ティッカーファンド名称経費率分配金利回り組入銘柄数
SPYDSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF0.07%4.35%80
VYMバンガード・米国高配当株式ETF0.06%3.00%410
VOOバンガード・S&P500 ETF0.03%1.49%509
VIGバンガード・米国増配株式ETF0.06%1.63%212
2021年3月4日現在
S&P500とは

アメリカの大型株の動向を示す株価指数で、アメリカの主要産業を代表する500社により構成されており、アメリカの株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。

SPYD:S&P500の採用銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄を組入れ

VYM:予想配当利回りが市場平均より高い銘柄を組入れ

VOO:S&P500を構成する全銘柄を組入れ

VIG:10年間連続増配している銘柄のみを組入れ   

って感じでそれぞれ個性があり、どれを選ぶかはぶっちゃけ人それぞれです。

私の場合、日々のインカムゲインを目的としていますので、

やっぱりSPYDとVYMの方が分配金利回り高い!比較終了!!

としたいところですが、高配当ETFは次の点で叩かれ、乗り換える方が増えたので、

目を背けるわけにはいきません。

高配当株が叩かれている理由:トータルリターン

それぞれの銘柄を比較する際、

インカム(分配金)重視、キャピタル(値上がり)重視等の個性があるため、

トータルリターン(インカム+キャピタル)で比較する必要があります。

では、高配当ETFとVOOを比べてみると、

参照:ETFreplay.com

コロナ禍前から少しずつ差が開いていってますが、

特に、コロナ禍以降の暴落率、そこからの戻りがVOOに比べてかなり弱いです。

SPYDなんかは暴落率が-46%もあり、下落局面の弱さが浮き彫りになりました。


じゃあなぜこんなにトータルリターンに差が開いたのか?

それは次のグラフをみるとなんとなく見えてきます。

S&P500の中でも時価総額ランキングで上位5社の会社、

Apple、Microsoft、Amazon、Alphabet(Google)、Facebookを総称して、

日本ではGAFAMと呼びますが、英語圏ではFAAMGとかBig 5、S&P5と呼びます。

上のグラフを見ればコロナ禍からの回復はこの上位5社によるものだと言うことが明白ですね。


Amazon、Google、Facebookは無配なので高配当ETFに組み込まれることは無いですし、

Apple、Microsoftも現時点では利回りが低いため、組み込まれていません。

(Microsoftは以前、VYMに組み込まれていたようですが、、、)

この違いが足元のトータルリターンの差に大きく影響してます。

高配当ETFからVOOへ乗り換えする人が続出した理由もわかります。

インカム重視の軸でもう一つの選択肢:VIG

じゃあ、VOO一択でいいんじゃ無いかと思ったのですが、

私はつみたてNISAの枠でeMAXIS Slim先進国を積み立てており、

比率は違えどGAFAMには投資できていることになります。

そうなるとやはりETFでは日々のインカムゲインを狙っていきたい。

そこでもう一つの選択肢、VIGをみていきたいと思います。


VIGは10年連続増配している成長し続けている企業のみが組み入れられているので、

現時点での分配金利回りは高配当ETFに比べ劣りますが、

将来のトータルリターン(インカム(増配)+キャピタル(値上がり))が期待できます。

参照:ETFreplay.com

実際、VOOと比べてもトータルリターンでは若干劣りますが、遜色ないですし、

コロナ禍の下落局面ではVOOの暴落率-34%に対し、VIGは-31.7%、

リーマンショック時はVOOはまだなかったので比較できませんが、

市場平均よりVIGの方が暴落率は低く、下落局面では強いことがわかります。


また、VIGにはすでにMicrosoftは組み込まれており、

2012年から増配を続けるAppleが組み込まれるも時間の問題です。

Appleが加われば、さらなる成長も期待できるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

現時点ではVOOがアウトパフォームしていますが、

どのETFもそれぞれ強み、特徴があり、正直どれを選ぶかは何を目的とするか、

他に投資している物との組み合わせ次第かと思います。


個人的には、足元のインカム狙いでSPYDとVYM、

キャピタルと少し先のインカム狙いでVIGを積み立てていこうと思います。


皆さんも自分の目的にあった銘柄を選びましょう!


SPYDとVYMの購入タイミングについての考察は以下をご覧ください。

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