高配当ETFのSPYDってどのタイミングで買うのがいいんだろう?
とお考えの方や、
これまでSPYDを定期買付してきたけど、最近株価が上がってきたし、Twitterで毎月買うもんじゃないって意見もあるし、どうしよう、、、
とお思いの方に読んでいただきたい記事です。
私自身は資産運用において年間配当金額の積み増しを目標に設定しているので、
これまで高配当ETFであるSPYDやVYMをメインに定期買付をしてきています。
高配当ETF、特にSPYDはコロナ禍でかなり暴落してましたが、
足元は値段をかなり戻し、高値を更新しております。
これはSPYD保有者にとって、素直に嬉しい反面、
コロナ禍での安値を知っているだけに、直近の株価が割高に感じられ、
心理的に買い増しづらくなってきました。笑
また、Twitterなどで「高配当ETFは定期買付するべきではない」
といった意見を目にするようになりました。
そこで、今回は個人的にSPYDの購入タイミングについて、
高配当投資で重要な利回りから改めて考えてみたいと思います。
購入タイミングについて大きく見直しましたので、最新版のコチラをご覧ください。
SPYDの利回りからみる購入タイミング
SPYDの過去の利回り推移から購入タイミングの目安となる水準は以下の通りです。
ここからそれぞれの水準について詳しくみていきましょう。
SPYDの株価と利回りの推移
まずはSPYDの設定来の株価と利回りの推移をみていきます。
なお、利回りの算出に直近12ヶ月の分配金を参照にしているため、
1年間の分配金が出揃った2016年9月16日からのスタートにしております。
利回りは2016年12月8日に過去最低の3.46%を記録し、
コロナ禍の真っ只中、株価が最も下落した2020年3月23日に過去最高の8.58%を記録。
また、これまでの平均利回りは4.76%となっています。
利回りの過去最低と過去最高の差が5%以上とかなりありますね、、、
①分配金利回りが5.0%を超えている時
少ない原資でなるべく多くの分配金を得ようと思えば、
定期買付ではなく、暴落局面でのタイミング投資が理想です。
SPYDの場合、基本的には4%〜5%のレンジで変動しておりますが、
2018年からのVIXショック、2020年からのコロナショックで株価が暴落した際は、
平均利回りが5.0%以上になっているので、この値が買い増しの目安となりそうです。
ですが、全期間1,163日のうち、5.0%を上回っている日は249日ほどですし、
正直、次の暴落がいつ来るかなんてわかりません。
すでにある程度の枚数を保有していて、それなりに分配金を得られる方なら、
じっくり次のチャンスを待つ手法が得策だと思います。
ですが、私の場合、まだ大した枚数も保有していないので、もう少し積み増していきたいところ。
なので、もう少し買付の頻度を増やす方法を考えてみたいと思います。
②分配金利回りが4.5%を超えている時
次に考えられるのが、過去平均利回りより高い水準になった時に買うって手法ですが、
コロナショック時に株価が暴落し、長らく5.0%を超える期間が続いたため、
平均利回り4.75%を超える期間はほぼVIXショック、コロナショックの期間と重なるため、
あまり機能しません、、、
SPYDは設定からまだ日が浅く、傾向を掴みにくいのですが、
世界同時株安の期間を除くと4%〜5%の利回りのレンジで動いてるように見えます。
そこで多少乱暴ですが、5%以上の利回りの時期をイレギュラーな値として除くと、
平均利回りは4.46%となります。(グラフ上は丸めて4.5%にラインを入れてます)
全期間1,163日のうち、利回り4.5%を上回っている日は602日あります。
この目安でいけばある程度の買い増すチャンスが保てますね。
③分配金利回りが4.5%未満の時
この水準でも分配金が増配し年々増加傾向であれば、
購入した当初は平均以下の利回りでも、将来的には利回りが高くなっていくので、
平均利回り以下でもあまり気にせずに購入しても良いといえますが、
SPYDの場合、設定からまだ日が浅いため傾向が掴みにくいですが、
現時点では増配傾向であるとは言えない状態です。
なので、この水準では追加購入を控えるという手もアリかと思います。
とは言え、足元の年間分配金は$1.873と過去最高を更新しており、
今後もこの傾向が継続されるか注視していきたいですね。
買い水準の目安
ここまでをまとめると、以下のようになります。
個人的にはまだまだ積み増していきたい時期なので、
「平均利回り4.5%を超えている間は定期買付を続け、
5.0%を超えている間は定期買付に加えてスポット投資で多めに買い増しを続ける。」
この作戦でいこうと思います。
実際、この手法と同じようなことをコロナショック時に実施したことで、
コロナショック前に保有していた枚数が少なかったことも一因ですが、
現在は平均取得単価$31.45、YOCは5.95%と平均利回りを超える水準で保有できています。
YOC(Yield On Cost)=現在の年間分配金額 / 投資原価(平均取得単価)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
過去の利回りを元に目安となる水準を決めることで、自身の投資方針が決めやすくなります。
一方で、同じ水準でも既に大量保有している方、これから積み増し始める方など、
個人の置かれている状況で投資方針が変わってくるかと思います。
また、ETFは組み入れ銘柄、組み入れ比率の変更によって分配金が簡単に上下するので、
今後も定期的に利回りを追っていく必要がありそうです。
皆さんも目安となる水準を決め、自分の目的にあった投資方針を決めましょう!
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